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フィルムアート社
グループ:Book
ランキング:243115
価格:¥ 2,310
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発売日:1986-05
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寺山世界の解剖学!
(2005-06-17)
寺山修司の映像作品は、大きく分けて長編映画と短編実験映像に分かれるが、短編は特にレンタル店にもなかなか置かれないため、原価で収録時間ほんの数十分のVHS(廉価DVDは出ないのだろうか…)を景気良く購入したり、映画祭の特別上映やミニシアターでの期間限定上映などを根気よく待たねばお目にかかれない。
本書は、寺山修司が演劇から映像へとフィールドを広げ始めた初期に、これでもかというねっとりとした意欲熱をつぎ込んで、より新たな映像の実験性に挑み、立て続けに作られた短編実験映像について、より詳しく記述されていて、悲しくも観る機会がない人でも、鮮明に作品の内容を思い浮かべることが出来、また、幸運にも観る機会に恵まれた人には、数ある作品の中でどれを選ぶかという参考になる。
各作品の脚本に加え、寺山修司自筆の映像手法研究メモや走り書きイラスト等、どのような意図で作品が作られ、またどのような部分が実験的であるかを手に取るように理解出来る。
作品中のスチール写真に加え、インスタレーション的なスクリーンと観客との協力によって成り立つ作品では、貴重な当時の上映時の写真も掲載されており、リアルタイムで寺山作品に触れられなかった若い世代にはとても有り難い。
他にも、寺山が自身にとって映画とは如何なるものであるか、そして映画に対する観念について語るインタビューもあり、寺山初心者は勿論、コアな寺山ファンにも読み応えたっぷり。見た目のずっしりとした分厚さを裏切らない1冊である。

