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アイテム詳細

松井 賢一

エネルギーフォーラム

グループ:Book

ランキング:555418

価格:¥ 3,150

ポイント:31 pt

発売日:2006-03

通常5〜7日以内に発送

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カスタマーレビュー

過去はしっかり振り返りたい  (2008-03-07)
 本書は、1920年から現在に到るまでの、石油、原子力、気候変動問題に関する国際レジーム、およびレジームになりきれなかった電力自由化について、歴史的・実証的に分析し、論じたものである。また、本書の最後の2章はわが国のエネルギー政策に対する分析にあてられている。
 本書の中で、最も今日的な話題といえば、気候変動レジームであろう。現在、わが国は京都議定書の目標である90年比マイナス6%の達成が大きなテーマになっている。一方でなお、この目標が国際社会において不公平な目標であり、また京都議定書そのものも問題が多いという議論がある。なぜこうした議論がなされるのか、その背景というのは、あまり知られていない。その点、本書は気候変動前史、IPCC(気候変動に関する政府間パネル)設立といった気候変動枠組み条約以前の歴史から語られており、COP3における政府内の不統一も明確に語られている。また、まとめとして、エネルギー・気候変動のいずれの国際問題について、日本政府が常に受身の姿勢であったという指摘もなされている。
 一方、自由化については、欧米の自由化の流れが日本に入り込んできた形だが、著者はそもそも自由化はするべきではなかったという立場だ。
 とはいえ、同時に著者は世界のエネルギー世論においてソフト・エネルギー路線が登場し、ある程度定着したことも示している。気候変動に関する国際世論が高まる中、再生可能エネルギーやエネルギーサービスが今後、一定のポジションを獲得していくことも想像できる。
 本書は、過去を振り返ることで次の展開を考える、そのための好著である。