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データハウス
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嫌酒薬。その心は…
(2005-11-20)
正直、複雑な思いで読みました。私自身、不覚にも『神々の指紋』に興奮を覚えたクチなので、バツの悪さもありますが、それを差し引いてもこの本はどうも…。
いわゆる『トンデモ本』のトリックを暴くという点では、かの『と学会』と軌を一にする本ですが、一言で言えば『笑い』がない。
本家『と学会』はトンデモ本を厳しくあげつらいつつも、どこか余裕がある。いわば、満載されたつっこみどころにいちいち茶々を入れる(関西弁で言うところの『いちびる』という感覚)のを楽しんでいる雰囲気がありますが、この本はその点、行間に全く余裕がない。
何というか、ほぼ全編が糾弾調で、よく言えば『義憤』、悪く言えば『悪意』に充ち満ちている。G・ハンコックに口汚く罵声を浴びせ続けたあげく、さしたる根拠もなしに(少なくとも私にはそう思えた)『白人至上主義者』と決めつけてしまうに至っては、『ミイラ取りがミイラ』の言葉がふと脳裏をかすめたものです。
著者自身も経験した阪神大震災の悲劇を『ネタ』にされて、トサカにきてしまったのかもしれませんが。
もちろん、批判・反論本としてはまったく正当。私自身ずっぽりおっこちた落とし穴(例えば、インカ文明はそれほど『古代』ではない、とか)を、一つ一つきっちり正確に埋めてくれます。また、『オリオンミステリー』という、元ネタにしてより完成度の高い『トンデモ本』の存在を知ったのも大きな収穫でした。
でも、やっぱり楽しんで読める類の本でないところは、『と学会』本との大きな違いでしょう。
例えるならば『嫌酒薬』。その心は『中毒になりかけた人の酔いを覚まさせるには適当』、『しかし、単独で飲んでも決して美味いものではない』と言うこと。
『感想』や『非難』なら誰でも書けるけど、読むに耐える『批判』『批評』を書くには、やっぱりそれなりの実力が必要なんだなぁ、としみじみ感じた本でした。
結論。グラハム・ハンコックは「ロマン小説家」である。
(2004-06-22)
私はこの本を読むために、「神々の指紋」を読みました。いろいろな
ところで話題になった「神々の指紋」ですが、実はかなりのトンデモ本。
その一言一句に欺瞞に満ちた巧妙な罠が仕組まれているのです。
もしあなたが歴史への「科学的な」興味から「神々の指紋」を読もう
としているのならば、ぜひ一緒にこの「超真相」も購入してください。
「神々の指紋」が、上下2巻に渡ってご都合主義が展開される、見事な
までのフィクションである事を一つ一つ仔細に教えてくれます。
そしてあなたが歴史にもっぱら神秘的なものを期待するならば、この
本は読まずに「神々の指紋」を愛読書とされるとよいでしょう。ただし
「グラハム・ハンコックは歴史家に非ず。彼はロマン小説家である」と
言うことは心の片隅にとどめておくことをお忘れなく。

