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東京出版
グループ:Book
ランキング:3920
価格:¥ 1,365
ポイント:13 pt
発売日:2005-03
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1対1対応の演習/数学II―大学への数学 (1対1シリーズ)
大学への数学 1対1対応の演習 数学A 新課程版 (1対1シリーズ)
カスタマーレビュー ![]()
典型類型とそれ以外をうまく拾い出した演習書
(2007-10-01)
(要約)
高校の授業(=教科書)と入試レベルの問題とのギャップを埋めるための問題集。
受験数学に長年関与しているひとたちが,苦労して入試レベルの問題を選択している。
基礎的な問題集ではない。応用レベル。
入試類型をちょっとした高見から見渡そうと工夫してあるので,
一定以上の実力維持には好適の一冊。
なお,志望校のレベルと,自分の到達度を正確に見極めた上で使うかどうか決めること。
☆ この問題集は,基礎がないままにやると逆効果です。
新課程がスタートして2年の現時点の出題傾向からは,やや古くなり始めている。
☆ 古い問題が悪いとは言えない。むしろ工夫された問題は形を変えて復活している。
しかし,この1対1シリーズは,新課程の出題を予想して旧課程用を改訂したため
に,出版当時,新課程の問題を正確に読み切っていないところがあったと思う。
その調整は,月刊「大学への数学」で行われているが,そのフィードバックが
必要。早急に改訂が必要。
***
■「大学への数学」(東京出版のほうの月刊誌)のベテラン執筆者(複数)が,
同誌が蓄積したデータをもとに,出題されやすい
類型を,現実の入試問題を使って解説したもの。解説はとても丁寧。
計算過程にも,数々の工夫やノウハウが書いてあり,臨場感がある。
図も丁寧で,手作りのよさのある,使いやすいものに仕上がっているのが特徴。
☆ 読み解くのにかなりの労力を要求するところもある。
たとえば,65ページの積分フロー図。
☆ マクローリン展開やフーリエ展開が,お茶の水大の問題など例にして
解説される。整式展開や三角関数展開も,入試範囲外だが応用問題があるところ
なので,きちんと注意を喚起してある。このあたりは気がきいている。
☆ 例題17(48ページ)のように,新興の受験本からチャレンジを受けている
ものもある。単なるいちゃもんだが,もう少し丁寧に解析の基礎を書いてあると
無問題。
☆ ある種の(つまり大学レベル)解析学の体系からみると,
おそらく相当に受験テクニック的で,数学科的ではないかも。
しかし,あとがきに書かれているように,この1対1シリーズは,
受験数学と教科書との橋渡しに尽きるもの。割り切るべき。
☆ たとえば,ろぴたるの定理は,38ページの問題で,答案の書き方とともに
解説されている。
東大の過去問のなかには,使ってもよいと明言するものもあるが,本番の
答案では,唐突につかってはいけないとされている(検算はOK)。
こういうところには漠然とした例題の解説しかない反面,コラムで丁寧に
取り上げてあるところもある。
■数1,A,2,B,3,C の6冊で全体をカバーするように
設計されている。6冊で一つのシステム。単独ではなく全部やればシナジー効果が
ある。ただし,量が多い。
したがって,弱いところだけやるのもいい。うまく計画すること。
直接の競争相手である,標準問題精講数3Cは,それだけできっちり完結する書き方
になっているのと好対照。
■全6冊で,例題約550個とそれに対応する練習問題が拾いだされているので,
難易度がほぼ対応すると思われる赤チャートの約半分程度の量だが,
量が多いのは確か。
どちらがいいか。1対1はより実戦的で即戦力養成に向く。ただし体系性は弱い。
(量が半分=負担が半分で早く全部やれる,ただしカバーする類型は半分)
受験数学のばあい,機械的に解けるレベルの知識が欠けるとどうしようもないので,
それがどの程度の労力を必要とするものなのか,赤チャでいいのか
1対1でいいのか,標問でいいのか,マセマで済ますか,本質の解法でいくか,
志望校のレベル,倍率,過去問と比較して,具体的に検討しなければ合格しない。
これは個人責任。
■他のレビューにはこれ一冊でオールマイティみたいに書いてあるが,そうとはいえな
い。もうひとつ基礎的なレベルの例題は拾いだされていない。
■大学受験は時間の短い一発勝負なので,無駄があるとそれが致命傷になることに注意。
たとえば,国立大医学部は,それぞれの倍率と過去の傾向,センター試験の配分率
など,戦略的な計算が必要で,1対1の世評が高いからと言って,これをやらなければ
ならないということには必ずしもならない。実力がダントツの受験生なら別格だが,
合格する受験生の実力は,コンマ以下で拮抗しているので,作戦が必要となる。
難易度の高い問題集をやったからといって,難易度の低いとされる問題ができる
わけではない。
私の場合は,本質の研究通読のあと,わかりきったもの以外,例題・練習の
6冊分やったが,正直,大変だった。
毎日2〜3時間平均で,週末まとめてがんばって,夜も昼もという感じ。
間違った問題は翌日必ず最終解答が正解になるまで繰り返し,
約3か月でやり切ったが,これで無理した分が,古典や漢文の準備不足になった。
物理・化学はもう必死でやった感じで,おそらく,大多数の受験生も
いま同じ状況で頑張っているに違いない。
今考えるとそこまでこの問題集に突っ込むべきだったか,
時間配分から考えて,もうすこし効率的なやり方があったと,そう思う。
☆ 1対1は,計算練習も同時に組み込もうとしている問題集なので,
類似問題であれば,計算の複雑なほうを採用してある。
☆ 旺文社の全国大学入試正解(全数学の入試を完全再現)では,
1対1には当てはまらないものがだんだん存在感を増している。
出題者も工夫しており,1対1とかチャートにある問題は,
回避するのではないか。
→チャート(青,黄)は,ものすごく煩雑に改訂される。
☆ 入試問題のデータベースを国立大学で共有する作業も進展している。
早晩,非常に高度のデータマイニングが行われる可能性あり。
そうなると,受験生は,このタイプをやるだけでは,ウラを
掻かれっぱなしということになるかもしれない。
☆ したがって,難関の理系学部用には,このシリーズの補完として,
「新スタンダード演習」が順番に刊行されているので,そのシリーズと併用するか,
数研や河合塾の年度別問題集をやるとかの工夫がいる。
あるいは仕上げに教科書を再読し公式の導入の確認をするとかの工夫がいる。
■勉強法:
A4のノートに解答をきちんと書き,添削しながら勉強していくのがベスト。
決してときっぱなしにしてはいけない。受験ノウハウ満載なので,できなかったものは
翌日必ず解きなおすなどの工夫が必要。一回で全部吸収するのは無理。
■採用されている解法は,いわいる定石が多い。つまり,受験生必須のテクニックのような
もの。ただし絶対思いつけないものという意味でのテクニックは,
以外と少ないので,1対1をつかうときは,どういう風に問題類型に当てはめるかを
考えながら解いておけば,記憶に定着しやすい。また応用も効く。
ただし,1対1の解法記憶でオッケーなどと安易なやり方だと失敗する。
ポイントは,教材ではなく,やってる受験生の思考する態度。
素晴らしいですね
(2007-08-16)
独学で数学3cを一周したあと応用力の養成にこの問題集を使わせてもらっています。
まだ積分の中盤までしか終わらしていませんが、微分法の密度の濃さには驚かされました。
殆どの市販の問題集は頻出問題を例題で掲示し解かせるだけで、サポートというか、こういう場合にこういう概念を用いてこの問題を解くんだよ。というアドバイスがないため力がつきにくいと思うのですが、これは一問一問丁寧に解法の根拠が述べられていてどのような問題で
この概念を使うのか?という疑問を一気に解決してくれます。
なかなか重い内容ですが一つ一つしっかり考えて解決すれば一冊終える頃には相当な実力が付いてくれるのではないでしょうか?私はそうなると信じてます(笑)
苦手な人におすすめ
(2007-04-30)
学生時代、教科書を1通り解き終えた後に使いました。例題を解くだけでも実力がかなりつきます。数学は苦手でしたが、この本のおかげで微積だけは得点源になったのを覚えています。ぜひ使ってみてください。
受験数学を見渡すことができる1冊
(2006-12-16)
知り合いの高校生から相談を受けて勧めました。(私は数学を仕事にしてはいませんが。)
本屋でページをめくった時に「受験数学はこんなにコンパクトにまとまるんだ」という妙にすっきりと何かが分かった気がしました。
これほど、見渡しよく標準問題を並べた本も珍しいと思います。
「受験問題、見かけはいろいろあるけど、何通りかの視点から問題を眺めて解法パターンにあてはめ、出題者の意図に沿った答案を素直に書く。」とことの大切さを教えてくれます。それができれば、後は計算間違いに気をつければ答えにたどり着けるし、焦点が定まらないままだと、さっぱりダメという受験の側面を教えてくれます。
気の毒なのは、まじめだけど少し気弱という子が、やみくもに模試を受けたり受験問題集を開いたりして、気持ちが焦って吸収しないまま情報がこぼれ落ち、そこから抜けられなくなったというパターンです。そうすると模擬試験で点が取れないばかりか、定期テストで教科書傍用の問題集からの問題も取りこぼして落ち込んで、ますます勉強が雑になって、、というパターンです。
こうなる前に、安心した気持ちで、こういう本で勉強を進めていって欲しいです。(でも自分で自分をコントロールするのは難しいんですよね。)良い循環に乗れば、易しい問題〜標準的な問題を無理なくこなせて、余力で難問にも落ち着いて(必要に応じて『捨てる』という見極めも)取り組めると思います。
高校・予備校の数学の先生は、受験時代は、かなりの「すご腕」の持ち主だった人が多いせいか(研究職を目指して数学科に進んだとか、数学科出身ではないけど元研究職だったとか、博士課程に進んでいたかも、とか)、受験数学に向かう上での基本である「その人に合った良い見渡しを行い、正しい判断基準を身に付ける。」という点を意外に教えていない気がします。
大数で攻める!
(2006-12-11)
このできばえは正直網羅系の数3の問題集としては随一でしょう。
東大東工大志望者はこの本の次に微積分基礎の極意をやることをお勧めします。
その他の大学はこの一冊で解法習得のための本は十分ですが教科書程度のレベルはこなせることが前提です。
バームクーヘン積分やはみ出しけずり論法、その他入試で差がつけられる技術を
コンパクトに例題にまとめ、それを習得できたかを質の高い問題で確認できます。
時間のない受験生でも1ヶ月くらいで終わらせることができるので非常に良書です

