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アイテム詳細

早川 禎治

中西出版

グループ:Book

ランキング:465973

価格:¥ 1,680

発売日:2007-06

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アイヌ民族 (朝日文庫)

カスタマーレビュー

自然と人間の関係を考察する紀行  (2007-06-17)
 登山を趣味としてヒマラヤにも繁く通った著者が66歳の時に、自分の足だけで野宿を交えながら北海道の海岸部1,500Kmを82日間かけて歩くことを通して、自然と人間の営みとの関係に考察を加えた紀行文。表題にある「アイヌモシリ」とは、アイヌ語で「人間の静かな大地」の意であり、アイヌ語による北海道の呼び名。著者は本書の中で、北海道の先住民族であるアイヌ民族が自分たちの国の至る所に冠したアイヌ語地名が、後から来た日本人によって勝手に変えられたばかりでなく、アイヌ民族が大切に扱ってきた北海道の自然までもが、勝手に手を加えられてきた跡をつぶさに紹介している。
 そして、本書の基本になっているのが、幕末の探検家松浦武四郎が残した「東西蝦夷日誌」である。松浦は計6回蝦夷地に赴き、アイヌ民族が日本人によって虐げられていた様子や多くのアイヌ語地名を記録している。著者は松浦の精神に敬意を払い、松浦が歩いた足跡を辿ることによって、150年間の歳月を通して自然と人間との関係のあり方を問うている。これは単に北海道の問題というのではなく、今後の人類の生き方にとっても重要な指標になり得ると思う。