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Gabrielle Vincent
Jacques Brel
今江 祥智
ブックローン出版
グループ:Book
ランキング:255222
価格:¥ 2,625
ポイント:26 pt
発売日:1996-05
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「老い」生きるということは何か
(2006-03-22)
★ブレルは歌う。
「年老いたふたりには、いまはもう話すこともなく、ときおり、おたがいにそっと目をやるばかり。お金があろうとなかろうと、みじめさにかわりなく、もうゆめもなく、思いやりがあるばかり。….」
バンサンは友人に手紙を書く。
「私は、絵を描いています。ずっとブレルを聴きながら描いています。….ブレルの歌を聴かずには、一筆たりとも描いたり塗ったりすることなどありません。….ブレルのシャンソンの何がそんなに心をゆさぶるのでしょう。」
前書きを書いたことのないというクリスチャン・コンバは、バンサンにむけて書く。
「こんな表現の出来る人は、生きることの何たるかをご存知だ、とすぐに気がつきました。……….あなたのお仕事は余分なものを切り捨てて、品格をもって人間の信実を表現されています。老いたものにとっての哀しみは、外見ばかりにこだわる世間が、老いを醜いとしていることなのに、あなたくらいデリケートに、老いという主題を扱われることの出来る方はいないでしょう。本当にこの世での姿は老婦人であろうとも、心の奥に秘めたるもうひとつの「現実」ではまだ10歳の少女なんですよね」★
「老い」についてこれ以上語る必要があるだろうか?バンサンの愛ある人間の本質への凝視と「老夫婦」の姿のデッサンの真実。それは、私であり、あなただ。そう、人は 心の奥底では いつも同じとしなのだ。
それだけ分かっていれば十分だ。
柔らかい日射し…
(2005-01-20)
柔らかい日射しの中、固定カメラで撮られた映像のように二人が動いている。
その会話には第三者には分からない二人だけの隠語が多々混じっていて笑ったり思い詰めたような表情になる。
自分たちの50年後なのかもしれないその姿に食い入るように見てしまう。
幸せな人生だったのだろうか?そう尋ねたくなる…。
晩年の老夫婦の切なさの中に安らぎをみつけました
(2001-10-15)
セピアカラーのモノトーンで描かれたガブリエル・バンサンの世界の中に、老夫婦のせつなさや哀しみと共に、その中に潜む安らぎのようなものが汲み取れ、静かな気持ちになりました。誰もがいつか向き合う「老い」というテーマが現実の厳しさを伴いながらも温かく描かれています。全体を通して穏やかなフランスの田舎の冬の乾いた空気が伝わってきました。

