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BL出版
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セレスティーヌの予感!
(2007-11-17)
ガブリエル・バンサンの著書と初めて出会ったのは話題の処女作『アンジュール ある犬の物語』でした。嗚呼、何て著者のデッサンは複雑な描写でもなく柔らかなどちらかと言うと線の少ないデッサンなのにこんなにも物語るものがあるのだろうか…そして言葉数が少なくとも、それ以上に与えられるものがあるのです。バンサンさんの自在な線が描く世界は何て美しいのか、まるで描かれたもの全てが動き出してしまうのではないかと思ってしまうのです。此方の『ふたりの おきゃくさま』では、アーネストとセレスティーヌが二人でいざ旅行に出ようとした矢先アメリカ帰りのペチュラおばさん(アーネストに対しての)から今夜訪れると言う一通の手紙が来ました。お金に困っていたアーネストはそんな知らせに嬉しくて躍り上がります。そんなアーネストに反してセレスティーヌは旅行に行けなくなった事に泣き喚きつつも、渋々とお客様を迎える準備をこなします。けれどもセレスティーヌはペチュラおばさんの来訪の知らせに何故だか嫌な予感がするのです。約束の七時になってもペチュラおばさんはやって来ません。そこでセレスティーヌは道端に座り込んでいる知り合いのボレロをお客様として招き入れます。ご馳走を振る舞っていたところ、電車で遅れてやって来たペチュラおばさん。実はペチュラおばさんは…!と、言うお話です。セレスティーヌの予感は当たっていたのです!父親代わりのクマのアーネストオジサンと捨て子だったセレスティーヌの愉快で素敵な日常のお話がバンサンさんの豊かな色彩の淡い柔らかな水彩タッチで、確かな優しさと愛に溢れた眼差しで愛を物語っています。二人の素敵な、そしてかけがえのない絆の中に溢れるこのアーネストおじさんシリーズが微笑ましくまるで心に灯火を燃やしたように温かな気持ちに包まれます。本当にまた素敵な作品をありがとうございました!

