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ブレーン出版
グループ:Book
ランキング:9804
価格:¥ 2,940
ポイント:29 pt
発売日:2002-02
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カスタマーレビュー ![]()
続く茨道とわずかな光
(2005-10-03)
森口女史の自伝第二冊であるこの本は前作「変光星」よりも重く悲しい。
高校に入っても続くいじめ、宗教に救いを求めるも疑問符だけが残り、さらにはプライバシーも暴露される。
やっとできた友人は不条理な形で彼女を淘汰し、「あなたと私は平行線」とむごい手紙を残して去った。
精神科での新米カウンセラーとの軋轢、絶望のあまり起こした自殺未遂と本を読み進めるたびに高機能自閉者としていきる彼女の寄る辺のなさがひしひしと伝わり、かつこの国の自閉者への無理解に落胆する。
それでも彼女の文章力は的確に時代を切り取り、いじめがもたらす絶望と後遺症を美しくも鋭い詩で綴り、韻を踏んだユーモラスな表現で読むものを惹きつける。
特に彼女がライフワークとしている音楽の才が認められた際に起きたエピソードでの文章表現はすかっとするものがある。
彼女の行く道は果てしない茨道。
それでも彼女がわずかな希望を信じていく姿は大きくはないもののやわらかい光を放っているのだ。
自閉者、定型発達者問わず読んでほしい名書である。
変光星の続編
(2002-08-06)
数年前、とある学会でテンプル・グランディン女史と壇上で並んで1000人以上もの観客を目の前にして次々の質問に必死に答えていた森口さんの姿を思い出しながら、「平行線」を読ませていただいた。私はその学会の懇親会にも出席したが、森口さんはずっと皆に背を向けて立っており、私は話しかけたかったのだがどう切り出していいのか分からず、結局彼女とは何も話すことはなかった。すぐ隣にいた森口さんは小柄でかわいい人だった。彼女がいかに高機能であっても、実際にはどれほど対人関係を持つことに困難さを感じているのか、実際に会ったあの日を思い出すと納得する。「平行線」には、そんなあの日の森口さんの態度・行動のワケが書き綴られている。高機能だからこそ、そして日本という国で生活しなければならないからこそ、青年期に苦労する様々な点について詳細に書かれている。
期待通り
(2002-08-01)
「変光星」の続編である「平行線」。非常に楽しみにしていた一冊であったので一気に読んでしまいました。数年前、ある学会でテンプル・グランディン女史と壇上に上がって、必死に質問に答えていらっしゃった森口さんの姿を思い出しました。
「変光星」以後のいじめ体験、アルバイト体験、宗教体験、母親への攻撃体験、など赤裸々に書かれており、読み手を惹きつけてやみません。また、彼女のユニークな文字の操りが今回の著書でも楽しめます。
私は自閉症の方々とおつきあいする仕事をしていますが、高機能自閉症の方々がこれまでどれほど生きづらさを感じてこられたかということに改めて気付かされました。自閉症圏障害のお子さまをお持ちのご家族はもちろん、自閉症の方を対象としたお仕事をされていらっしゃる方、学生の皆さん、それ以外の方々にも是非読んでいただきたく思います。

