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角川春樹事務所
グループ:Book
ランキング:110071
価格:¥ 580
発売日:2000-05
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カスタマーレビュー ![]()
途方もなく壮大な物語。
(2006-11-27)
本当に壮大です。
謎の物体"SS"を探査するために作られたAE(人工実存)のHE2。この探査機が作られる経緯から始まり、だんだん話がでかくなってきて最終的には宇宙史の話まで行き着く。こんな飛躍的な展開にもかかわらず、小松先生のストーリーテーリングがあまりにもうますぎるから頭が痛くなることなく完全にのめりこめる。
「さっき"私"が死んだ。」という、あまりにも衝撃的な最初の一文を読んだが最後。気づかぬうちに最後まで読破していること間違いなしです。
私はこの作品を読み、「視界が開けた」ような気がします。
小松左京作品の到達点(現在のところまだ未完だが)
(2006-05-02)
日本のSF小説のエンターテイメント性を高めた稀代のストーリーテラー、重鎮小松左京が最後に選んだ題材は、嬉しいくらい途方も無い程のスケールの大きなハードSFだった。
琴座と白鳥星の間に想像を絶する物体が突然出現した。なんと長さ2光年、直径1.2光年の円筒形の物体。科学者たちはこの謎の物体を“SS”と名付け探査計画が進められる。しかし、地球から宇宙船で片道30年以上もかかる距離は人間には大きな障害だった。そこで、AE(人口実存)が開発される。言わば知性を持ったコンピューターを乗せた探査用宇宙艇が“SS”に向かって出発した。まるで天体のような規模を持つ人工物であるその“SS”に知的生命がいた場合に、人類の代わりにAEが自らの判断で対応する事を想定した、超高レベルの探査計画だ。
AE(人口実存)という小松左京のアイデアとその設定がかなり奥が深い。開発者は遠藤という日本人科学者で、今後の物語の主人公ともなるAEはどうやら彼の人格をも引きずっている可能性もあるのだ。ハードSFだけれども、小松左京の巧みな文章で読みやすい。今後の展開があるので、この作品が描こうとするテーマはまだ推察するしか方法はないが、小松左京らしい人間の持つ普遍的なあるものがテーマになるのではないだろうか、と自分は勝手に想像している。

