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アイテム詳細

中川 八洋

弓立社

グループ:Book

ランキング:30010

価格:¥ 2,310

ポイント:23 pt

発売日:2008-06

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日本を弑(しい)する人々

カスタマーレビュー

おじさんへの手紙  (2008-08-16)
山本五十六が死んだときのことを特集したビデオがなくなったという手紙をいただきました。

戦争をやらされた人たちには、そのビデオだけは(貸し借りして)人気があった、
彼らは山本五十六の死を喜んでいたからかと、今、思います。

おじさんが大東亜戦争に対して、賛成されなかった理由が分かりました。

300万人の日本の兵隊を死地へおいやることによって、よその国の独立に手を貸すことは無かった、
日本は日本の安全だけのために満州を死守すればよかった。

大東亜戦争ということばは日本を弱体化して、ソ連に日本を支配してもらうことを目的とした、近衛文麿等の一部の狂った日本人の考えた、日本人をだますための魔語である。
戦後は、大東亜戦争ということばは、近衛たちのしでかしたことを正しく見ることを妨げる魔語である。

おじさんが水兵だった、酷い目にあった、という話を聞き、中川八洋の「山本五十六の大罪」に書いてあることは本当だと思いました。

海軍は陸軍の10倍、リンチがあった、それを戦後、海軍ではリンチは無かったという嘘で塗り固めている
海軍は親英米派だったなどと、嘘で塗り固めている。

近衛文麿は共産党員だった、日本をスターリンにくれてやるために、それだけのために、多くの日本人を死地へと追いやり、日本を弱体化させるために戦争を始めた。

戦前、マルクス−レーニン主義が日本の軍人、大学ではやったと書いてありました。
515事件、226事件もその現れだった。

戦後は、ソ連がやったことをわからないようにするために、日本人にどうして戦争が起こったかを理解できないように、ロシアの工作員が入り込んで、歴史学会、学者をコントロールしている。
戦後も、テレビ、新聞、大学は左翼が強いままである。

戦後もまた、戦前のように、ロシアの工作員によって、日本の歴史がつながっていることがわかりました。

100冊分の価値がある決定版!恐ろしい内容です.  (2008-07-23)
夏になると毎年繰り返される「戦争の悲劇モノ」も、季節の風物詩になって久しいですが、先ずは決定版とも言える一冊ではないでしょうか?
しかし、この内容は驚きです.二つあります.1,ぼんやり変だなー、と思っていたことの辻褄がぴたりと合う驚き.2,それが国家指導者(近衛文麿)をして、ソ連に国ごと貢ごうとした「政策」であったこと.
1の例は次のようなことです.
・戦前は暗黒であった(その割には...そうか!朝日新聞って戦前から現在まで一貫しているんだ)
・右翼の跋扈(でも、国家社会主義?)
・吉田茂ドクトリンは経済復興優先だ(吉田茂回想録にある国軍復興に反対の理由として挙げた旧帝国軍人によるクーデターへの恐怖って何だろう?)
・A級戦犯の靖国合祀以来、昭和天皇の参拝がないこと(陛下が激怒されたのは富田メモだけでは解らない?)
・中国に多大な迷惑(このときの「中国」って「清国」「中華民国」「中共」のどれだろう?)
などなど.
そして、これらの根本にある「政策」が、国家の自殺だったとは!
『突如として「蒋介石を相手にせず」と叫んだ近衛文麿の真意がわからない』、と書いた民族系の学者さんも、この本で疑問氷解ですね.
空襲で滅茶苦茶、挙げ句に原爆2個も落とされて、それでも降参できないないもたつきも、国家指導部がソ連軍を待っていたから、とは何とも悲しい結論です.
今日の日経に厚生年金保険制度回顧録の内容についての記述がありました.
「年金を払うのは先のことだから、今のうちにどんどん使ってしまおう」
この国の体制は和服から洋服に着替えたけれど、国家が亡くなることを望む点では同じなんですね.

幼年兵だった生前の父はこれを読んだらもう一度死んでしまう程ショックではなかったか?とも思います.
黙して語らなかった父でしたが、時代を知る庶民側から読むとどうかが聞けないのも残念です.
歴史的名著と呼ばれる本になるでしょうね.

復刻:また闇の中に消えてしまったようです  (2008-07-22)
元凶のすべては、昭和前期の狂気が淵源であって、GHQ7年間の弊害ではない。マクロに観察すれば、GHQ占領こそ.....日本の国家蘇生に裨益したのである。ポツダム宣言とGHQが、社会主義・共産主義思想の異常な汚染と呪縛から、日本を救ったのである」が著者の立場です。この前提の中で、今回は海軍という組織とその代表者である山本五十六が徹底的に解剖されることになります。何人もの海軍関係者が、GRUやNKGBの工作員として断罪されますが、相変わらず状況証拠の積み重ねと著者の推論が「これらの主であり、直接の証拠は明記することはできないようです。しかしながら、著書の呈示する仮説はたしかに魅力的であり説得力に満ち溢れています。というのはこの前提の下ではいくつもの海軍にまつわる謎が(謎の混迷に貢献した海軍関係者の戦後の著作の断罪も含めて)が明確に説明されるからです。私のような素人にとっても、1)海軍指導部の戦争指導の無責任さ、2)特攻の採用に代表される軍人としての職業的なリアリズム、責任感そして倫理観の欠如、そして3)ソ連を通じての戦争末期の段階での和平工作のグロテスクさ、はどうしても理解できないものでした。昔、あるアメリカの国際政治学者が、「真珠湾にいたる日本の政治の謎は社会科学的な分析よりも精神分析学の問題とした方がいい」と述べたのは有名な話ですが、たしかにこの作品は山本五十六のニヒリズムについては、明快なそして驚くべき社会病理学的説明を呈示しています。これは実際に読んでもらってその説明を味わってもらうしかありません。もっともこの作品は決して政治心理学の作品ではないことはいうまでもありません。最後の第8章は、著者の前作で説明されたダブル・スピークの手法により、私たちが習ってきたきた常識を覆す、「社会主義化を是とした」昭和前期の日本が見事に描かれます。すべてをスターリンとソ連の謀略に還元する著者の手法は仮説としては魅力的なものですが、魅力的過ぎます。著者の次の著作は、昭和前期の官僚制となるのでしょうか。

佐藤晃氏、三村文男氏の著書と読み比べると面白い。  (2008-07-17)
デマ宣伝や謀略陰謀が渦巻く世界の中で、
歴史学の実証主義なんていうものがいかに無力か、ということだ。

米内光政がソ連のエージェントだった、という中川説はまさにそれだ、と思う。

三村文男の「米内光政と山本五十六は愚将だった」を読み比べると、あの時代がわかってくると思う。

明治維新は日本古来の政治思想制度基盤の上に欧米流の「富国強兵」「欧州近代主義」を
上乗せした二重構造で追いつき追い越せとがんばり、それなりに成功した。
昭和の日本は社会の行き詰まりと世界経済の嵐の中で立ち往生し、
もう一度日本古来の政治思想制度基盤の上に当時最新流行思想である、
共産主義マルクス主義社会主義を上乗せした二重構造で対応しようとした。

ところが、戦争(シナ事変)を利用して統制経済計画経済を推進しようとして、
逆に戦争がスターリンの謀略(米内光政ソ連のエージェント説、または陸軍の左翼将校の暗躍説など)で拡大し、負けてしまった。

戦後はこの二重構造がインテリ、学者などで「外国に負けたのだから、二重構造の上の部分つまり外来のマルクス主義は正しかった。下部構造の日本古来の制度基盤がわるかったのだ。」と贖罪自虐日本罪悪視とマルクス共産万歳主義がセットになって蔓延した。

中川説から敷衍していろいろなことを考えると面白い。
ちょうど舞台装置を後ろから覗いて見ているようで興味が尽きない。

画期的な視点による近代史論だが・・・書名は残念  (2008-07-05)
「山本五十六の大罪」という書名が残念だ。“山本五十六個人にはあまり興味ない”と本書を手にしない人も多いだろうからだ(海軍善玉論を否定する本も既にいくつか出ているから)。
山本五十六論は本書の一部に過ぎず、本書は近代において日本を毒した共産主義全般を断罪していることに価値がある。書名を少なくとも『共産主義の大罪』とした方が、多くの人が手にしたことだろう。
「GHQ占領下の弊害」を訴えるのが、保守派論客の常識となっているが、本著で著者は、盧溝橋以前の昭和初期において、日本の学界、言論界、軍部、世論が既に共産主義に毒されていたことを淵源と指摘することが極めて画期的だ。
近代史における個人的興味は「共産主義・左翼陣営の暗躍」に絞られているので、こうした書を記せるのは著者や中西輝政氏以外にないと思われる。

著者の言論は保守派の言論人ですら、時に「極端すぎる」と躊躇されがちである。もちろん、それが著者の魅力であり、多くの支持者を得ていて、個人的にも痛快で多くの著書を愛読しているが、ただ、「思想」論で左翼を徹底的に「極端」に断罪するのはともかく、史観で極端なのは、時に説得力を失いかねないと危惧してしまう。
また、あえて指摘するなら、西尾幹二氏を「反米派」と簡単に斬ってしまう点が気にかかる。弁護するなら、西尾氏はアメリカの「左翼」的な政策であるグローバリズムによって、日本に内政干渉し史観を強要する点、またアメリカ版「世界革命」とも言える政策などにおいて「反米」的であるに過ぎない。「大東亜戦争肯定論」とは「東京裁判史観」否定に過ぎないのではないか。日本が共産主義に毒されていたように、アメリカなども共産主義に毒されていた。
また、戦前の某右翼団体の主張「資本主義もまた日本主義ならず」を批判しているが、これは正しいと思う。資本主義は日本主義ではない。もちろん、「故に反対して」と社会主義・共産主義を目指すのは論外であるが、著者が親「英米」「資本主義」をあまりに強調しすぎると、一般の人に「保守派=アメリカ追従者」という印象を与えかねない。
保守派とは、やはり、日本の歴史・伝統の継承者であらねばならないでしょう。