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スイッチパブリッシング
グループ:Book
ランキング:325671
価格:¥ 3,360
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発売日:1999-12
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レビュー(Amazon.co.jp)
??蔵書を見れば持ち主の教養が判断できるというが、その人が撮った旅のスナップをアルバム1冊分見せてもらえればそれ以上のことがわかりそうだ。興味の対象が何であるのかはもちろん、視野が広いのか近視眼的なのか、シンプル好きかゴテゴテ趣味か、行動的なのか腰が重いのかといったことまで…。
??本書はノンフィクション作家、沢木耕太郎による写真集であり、「第一」「第二」のどちらの巻も旅の記録として撮影されたものを集めている。紀行文「深夜特急」などで沢木を知る人なら、きっとさまざまな興味がわく本だろう。
??沢木は写真のプロではないし、旅行時には「交換レンズもなければストロボも持っていない」(「第一」後記)という。しかし構図や色彩、ブレの効果などについては十分意識的で、漫然とシャッターを押したという写真ではない。ただ、一枚一枚の完成度で勝負するより、ある程度の枚数を眺めながら何かを感じてもらう方針ではあるようだ。そのため、写真は見開きに最大4枚レイアウトされている。被写体は一般の旅行者がカメラに収めるものとそれほど変わらない。ランドマーク的な建物や花、動物、通行人など。それも特別凝ったアングルではない。ただし、何かの取材と関連しているのだろうか、モハメッド・アリやジョージ・フォアマン、アルベルト・トンバ、ベン・ジョンソン、レニ・リーフェンシュタール、フィデル・カストロといった有名人も登場する。旅に関する沢木自身のコメント、あるいは有名作家の言葉など短い文章がところどころに挟まれている。(松本泰樹)
カスタマーレビュー ![]()
手抜きなし
(2002-04-21)
小説家が写真集を出すというと、何か不誠実なものを感じてしまうが、この本に関しては心配ご無用。
プロの写真家ではないのだから、写真の善し悪しは問題ではない。
今までの数えきれない旅の中で殆ど写真を残さなかった著者が1990年から旅にカメラを持っていくようになる。しかし撮らない。たまたま持っていったカメラを、たまたま持って歩くことがあった時だけ、たまたまシャッターを押す。そういった「偶然」の写真だが、後で見てみると何か独特の意味をもって見えてくる。
その様な写真達を素材として再構成していく、この工程に「手抜きがない」実に誠実に作られた本なのである。

