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透土社
グループ:Book
ランキング:588426
価格:¥ 2,447
発売日:1990-12
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ベトナム戦争の一端を知るに忘れてはならぬ一書
(2000-11-29)
米軍兵士にとってベトナム戦争とは何だったのかを知ろうとすればこの書を読めばいい。と言うより、この書さえ読んでおけば十分ではないか。戦場の虚妄と悲惨が、不意に目の前に差し出された異物のようにくっきりと描かれている。また、軍隊とは何かを知るに恰好な書物である。こちらを凝視する死神のあちこちにうずくまる戦場でやわな思想ほど危険なものはない。そこで、娑婆で注入された砂糖水を否応なく搾り出さなければならず、これは取りも直さず本人の生存のためではあるが、搾り出される方の苦痛は耐え難い。以上を含めてその他さまざまな戦場にまつわるあれやこれやが、スラング丸出しの証言で語られている。訳者の功績であろうか、その言葉の集積は稀有な迫力で読む者の胸を打つ。大袈裟に言えば、!何十人という証言者の口から飛び散る唾が見え、その口臭が鼻先をかすめるような感じだ。文字で、しかも訳文でこれほどの生々しさを感じさせるのはちょっと珍しい。 それにしても米軍の戦いぶりの不器用さには理解しがたいものがある。不慣れなジャングル戦、マスコミの邪魔立て、いろいろなことが言われているけれど、とても太平洋戦争をああも鮮やかにかたづけた同じ国の軍隊とは思えない。
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