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角川エンタテインメント
グループ:DVD
ランキング:1862
価格:¥ 3,776
発売日:2008-03-19
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レビュー(Amazon.co.jp)
バツイチのフリーライター佐倉明日香は、目覚めたら真っ白な部屋で手足を拘束されて寝ていた。彼女は閉鎖病棟の中でもやっかいな患者が入れられる“クワイエットルーム”にいたのだ。この病院には、自分の髪を燃やしたり、拒食症で吐いたり、何度も閉鎖病棟から出ようとしてはがい締めにされたりといろんなタイプの病んだ人がいた。でも私はフツーなのに…。やってきた恋人に聞くと、どうやらオーバードーズで倒れて運ばれたらしい。睡眠薬の量が多すぎたのだ。明日香はずっと不眠症で、それは離婚したときから始まっていた。いったい何があったのか? 彼女は閉鎖病棟から出ることができるのか?
“大人計画”の松尾スズキが、芥川賞候補になった自身の同名小説を映画化したブラックな味わいのコミカルな人間ドラマ。フツーの人と病んだ人の境界線を笑いを散りばめながら、病院内の人間関係とヒロインの過去を織りまぜて描く。院内の奇妙な人間関係には笑いだけでなく切なさや悔しさや厳しさもあり、そして過去を振り返ることで自暴自棄になっていた自分と向き合い乗り越えていくヒロインの姿は感動的だ。ヘビィなテーマだが決して重くならず、かといって軽いわけでもない、絶妙のさじ加減で松尾節を駆使して、人間と愛とどん底からの希望を描ききった監督の力量に脱帽! そして内田有紀、宮藤官九郎、蒼井優、大竹しのぶ、りょうらのキャストの演技も見応えありの傑作だ。(斎藤香)
カスタマーレビュー ![]()
一歩間違えたら・・・
(2008-11-25)
人は、一度傷つくと、その傷はなかなか癒えるものではない。
新しい恋人・やりがいのある仕事を見つけて前向きに生きていたはずなのに・・・。
ある日、飲み過ぎて気がつけばクワイエットルーム?精神病棟のなかの身体を縛り付けられる部屋にいた。
入院患者からの酷い裏切り、自分より過酷な精神状態の女性たちとの交流。
やがて、離婚・堕胎の経験が知らぬ間に心の傷となっていたことを知る。
立ち直りたい、でもまた落ちてしまう。
そんな繰り返しを経ての気づきが・・・。
ラスト、退院後タクシーから同じ病棟の人のメルアドが書かれたメモをポイッと投げ捨てるところが、
今日から私は生まれ変わるのよって感じで、私まですっきりした気分になれた。
私が紹介すると、とても暗い映画かな?と思われた方がいるかもしれませんが、
決して陰気でないです。
惨めなことも陽気に伝えてくれるのが松尾ワールドなのですから。
怪演!
(2008-10-05)
意外に好きになってしまいました。
ちょっと苦手かもな〜、なんて思いながら手にしましたが、ところがどっこい非常によかったです。笑えたし、面白かったし、考えさせられるし、プチダークだし、見終わってすぐ忘れちゃう類の映画ではなく、残る映画でした。
「17歳のカルテ」を思い起こさせる映画です。アンジェリーナ・ジョリーの怪演がインパクト大の「17歳のカルテ」でしたが、クワイエットでは同様に蒼井優さんがものすっごい存在感を見せています。蒼井優さんを観るだけでも、一見の価値ありです。
それに負けず劣らず内田有紀さんのはじけっぷりもよかった!
おかしくて笑っているはずなのにふと泣いちゃってる自分に気づく、といったような、不思議な感覚が味わえる映画でした。
邦画の面白さってこういう作品にあるような気がします。
なんとか侍
(2008-09-13)
流石は"比類なき鬼才"松尾ムービー。
表現豊かでとんとん拍子に進む会話のやりとりは一癖も二癖もあります。
奇想天外でいてぶっとんでいる…そんな感覚に一々愕いたり突っ込むのはタブーとしましょう。(それだけ突っ込み処満載な訳ですが…)
最後に…鑑賞後の個人的な見解を場違いで申し訳ないけど1つだけ。
この作品を"邦画コメディ"として取扱っていた地元のレンタルショップよ… 「残念」
現実が押し寄せる恐怖
(2008-07-24)
後味は悪くない…ちゃんと主人公の色々な気持ちに区切りがついて、さあ私の未来はどうなるの?みないな感じで終わるから こういう映画は嫌いじゃない
ただなんだろう?観た後になんか引っ掛かるというか考えさせられるというか…軽く鬱にはなりました
最初蒼井優が出るから、んじゃ観るべって観たものの…優ちゃん痩せたのぅ、てか細い!アミコミゴスロリパンクチックな優ちゃん!衝撃だよ!ってそこしか観てなかったんだけど…時間がたつにつれよりダークな現実が、みたいな 大竹しのぶ本気でぶっ飛ばしてぇとか思ったり…すごい女優ですな
ある意味恐怖を感じました こんな衝撃リリィシュシュ以来だなぁ
映画としてはまずまずの出来
(2008-07-15)
台詞のやりとりの独特のユーモラスさは松尾スズキならでは。
地味な物語のなかに一堂に会した豪華な俳優陣の演技も総じて巧く、安心して見られる。
ヒロインがすべてに決別するラスト・シーンも風通しのよい爽快感あふれるものに仕上がっている。
精神病に関しても、まあ、この手の映画としては概ねよく調べてあるほうだろう。
ただ、閉鎖病棟を舞台にしたヒロインの自己再生劇、という主題をいま敢えて描く必要性があるのかどうかは甚だ疑問。
乱暴な言い方になるが、要は病院に入って出るだけの話なのである。
きょうび、精神病院なんてだれにとってもごく身近な存在と化しており、日常光景に対する特別な異世界としては機能し得ない。
たとえば盲腸で入院した主人公が退院するまでの映画を興味深く観られるだろうか?
いまの日本においては神経症だの鬱病だの希死念慮なんてものは大安売りされており、盲腸や肺炎、水疱瘡、もっといえば風邪や下痢程度の価値しか持ち得ないのだ。
その病院に入院して出た。と言われても「ああ、そうなん。お大事に」程度の感慨しか得られないのが実際のところ。
精神病院がいまよりもっと闇に閉ざされ、精神病がタブー視されていた、三十年前なら佳作として評価されたであろう映画。

